サレ夫日記#3 シタ妻との結婚

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私の誕生日にアヤが彼氏に抱かれた話を聞き、私は冷静になった。

アヤにとっての私の存在は遠距離中の彼氏の埋め合わせなのではないかと。

私はアヤと今の関係を解消することを考えた(交際していないので変な話ではあるが)

手紙

誕生日から3日後、私はアヤに置き手紙を残した。

アヤと彼氏が交際を続ける以上、私とのこの関係は続けられないこと。
彼氏のことが好きであるなら2人の幸せを願っていることのような内容であったと思う。

アヤは私を選んでくれる。そんな気持ちがあったと思う。現に連絡手段を絶たずにいた。

アヤから連絡が来るまでの時間はとてつもなく長く感じた。来ないかもしれない連絡を待っていた。

アヤ「タクヤと離れたくない」

待っていたLINEが届いた。

初めて2人きりになったあの日から数ヶ月間、1度もお互いが想いを言葉に表さなかったが、今日この日初めてお互いの気持ちをぶつけた。

アヤと私の交際

アヤは田舎に戻った彼氏に電話をかけた。

アヤ「別れよう」

今まであれば「会って話そう」という返事であったが、この日は「わかった」の一言で終わった。

アヤと彼氏が無事に別れたことで、私とアヤの交際が始まった。

幸せな時間

喧嘩をすることもあったが、仲の良いカップルだったと思う。

2人でたくさん思い出を作った。
アヤの大好きな夢の国には年に数回行き、海外に行ったことがないと聞いたときは2人でグアム旅行にもいった。

1年後には私の就職活動が始まり、時には心が挫けそうなときもあったが、アヤの支えにより無事に内定をいただくことができた。この頃にはお互いが心のどこかで結婚を意識していたと思う。

私の勤務先は車で2時間かかる距離であった。
学生の頃はほぼ毎日一緒にいたため、長く感じる距離でもあったが、週末にはアヤのもとに移動して休日は一緒に過ごすことができた。

アヤも社会人としての経験値と収入を上げるため正社員として働き始めていた。

私は楽しい社会人生活を送っていたが、アヤは職場に恵まれていなかった。

アヤは整形外科に医療事務として働いていたが、担当業務以外のこともやらされていたようだった。
準備不足によりキツく叱られることもあったようで、居残っては翌日の準備作業を行うことが多かった。アヤ以外の医療事務の方も頻繁に入れ替わっているようだった。

アヤは仕事を早く辞めたがっており、それを聞いた私は結婚したら仕事を辞めやすく、
一緒に住めるという安易な考えを抱いていた。

タクヤ「こっちにおいでよ」

アヤには仕事を辞める準備を進めてもらい、結婚の準備を始めた。

なかなか仕事も辞めさせてもらえず、準備を始めてから数ヶ月が経ってしまったが、
私が社会人2年目を迎えた4月、私たちは結婚した。

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